ぜひご協力をお願いします。
この本のお話は昨年の6月ごろからフェイスブックなどで時々書いてきました。
ぼく自身この本の内容に興味をもち、昨年6月ごろより実践しています。
まず、ズバリ結論から書くと、
太る原因はただ一つ。炭水化物の摂取。これだけです。
(この文章では炭水化物=糖質とします)
では、これまでのダイエットの基本であった、カロリー制限、運動はどうなのか。
どちらも(長期的には)効果なし。
びっくりしますね。
しかも必須炭水化物などというものはないので、炭水化物を一切食べなくても全く問題はないのです。ここでいう炭水化物とは、米、麺類、パン類など、従来主食といわれているもの、芋類、糖類が入った甘いものすべて、それに甘い果物です。
逆に食べていいものは、
肉、魚、脂、卵、チーズ。これらはいくら食べてもOKです。
豆腐、納豆、ヨーグルト、ナッツ類などは、いくらでもとは言えませんが問題のないレベルです。
また、炭水化物をやめる場合に意識的に摂ったほうが良いものは、
葉物野菜(食物繊維による便秘の解消)、ビタミンCです。
さて、結論だけ先に書いてしまいましたが、本の内容について紹介します。
まず、世界的な調査によれば、貧困層ほど肥満が多いという実情があります。
それはなぜかというと、貧困層ほど炭水化物つまり主食(粉もの)の食事に占める割合が高いからです。
では、なぜ炭水化物が多いと太るのか。理屈はこうです。
①炭水化物を摂取する
②血糖値が上がる
③インスリンが出る
④血糖を回収してグリコーゲンや脂肪として蓄える
ということが起こるため、太るわけです。
つまり、血糖値を上げなければ肥満は起こらないわけで、しかも血糖値を上げるのは炭水化物だけなのです。
では、炭水化物を摂らない生活ではどのような状態かというと、常に脂肪を燃焼するというモードになるわけです。
さて、脂肪を燃焼するモードに入るとどうなるかというと、代謝が上がります。
これは原理的にもそうですし、ぼくも9か月続けていて実感があるのですが、代謝が上がることによって、次のようになりました。
・やせた
・体温が上がった
・冷え性が治った
・肌の調子が良くなった(冬も肌荒れがなくなった)
・髪が濃くなり、白髪が目立たなくなった
・爪や髪が伸びる速さが速くなった
・高血圧が大幅に改善した(内臓脂肪が減ったことによる効果)
つまり、肥満解消だけでなく、アンチエイジングの効果が強く出ます。
この本はアメリカで書かれた本ですが、同じく炭水化物(糖質)を制限する食事について研究している人が日本にもいます。
その第一人者がドクター江部こと江部康二先生です。
江部先生はご自身が糖尿病に罹患され、その治療の目的で炭水化物をほとんど食べない「糖質制限食」を実践、研究されており、著書も多数あります。
江部先生によれば、本来人類は肉食動物であり、糖質を主食としていることがそもそも間違っているとしています。
その根拠は、人類がサルから分かれておよそ400万年の間、狩猟採集生活をしてきており、その食生活は肉食だったわけです。
およそ1万年前に、おそらく食糧問題が起こってきたため農耕を始め、ここから初めて炭水化物を食べ始めたと考えています。
つまり、人類が炭水化物を食べ始めたのは歴史上ごく最近のことで、人類はまだ、炭水化物を食べることに適応できていないのではないか?ということです。
また、さらに考察を進め、現在問題になっている生活習慣病、
・肥満
・糖尿病
・心臓病
・高血圧
・がん
なども、炭水化物を減らすかやめることで解決する可能性が高いとしています。
上記の上から4つは肥満と深くかかわりがあるため、糖質制限による改善は理解しやすいと思いますが、がんについてはどうでしょうか。
まず、がんは体温が下がると発生しやすくなります。体温が35度程度まで下がると、かなり発生しやすくなるそうです。
炭水化物を制限することで代謝が上がると体温が上がりますから、まず体温を改善することでがん発生率が下がります。
また、発生してしまったがん細胞についても効果があるといいます。
がん細胞が栄養として使えるのはただ一つブドウ糖だけあり、人間は糖質制限をすることでブドウ糖のかわりにケトン体を燃料として活動することが可能なので、炭水化物を制限してブドウ糖の生成を抑えればがんを抑制できる可能性があるということなのです。
ほかにも炭水化物を制限することで、健康上のいろいろな効果があるようで、たとえば次のように検索することで、実例がヒットします。
ドクター江部 血圧
ドクター江部 白髪 ほかにもいろいろな健康上の症例を〇〇として 「ドクター江部 〇〇」で検索すると、多くのヒットがみつかります。
糖質制限(=炭水化物制限)は肥満の解消だけではなく、とても多くの改善効果がわかってきているようです。
そうはいってもいきなり炭水化物を全部やめるのは難しいかもしれませんね。そういう場合は、まずは昼食でご飯を抜いておかずだけにしてみる、慣れてきたら夕食もご飯抜き…という具合に徐々に始めるといいかもしれません。
ヒトはなぜ太るのか?

関連図書としてドクター江部の本も紹介しておきます。
医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する――糖質制限食と湿潤療法のインパクト

この本の共著者である夏井先生は、傷や火傷の最新療法である湿潤療法の第一人者です。
従来、傷は消毒して乾燥させて治療するとされてきましたが、これがまったく逆効果で、傷を早く治すには消毒せずに乾燥させないことがもっとも効果的だとする治療法、湿潤療法を確立されています。
湿潤療法関係のブックレビューは次回お送りする予定です。
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