« カメラ散歩 | トップページ | DT71 ピンセット型デジマルの救済(1) »

2025年3月 4日 (火)

プリンタヘッドのうがい(MG6230)

2012年に購入したインクジェット複合機MG6230。これはキヤノンのプリンタ・スキャナ複合機で、気に入って使っていたが、11月ごろにB200エラーが出て手がつけられなくなったので、また同じ機種を中古で買った。なぜあたらしい機種を買わなかったのかというと、互換インクの買い置きがたくさんあったからだ。それでしばらく使っていたが、年末年始にインク切れのまま放置してしまい、シアン(青)インクが詰まって出なくなってしまった。
強力クリーニングをすると、その直後は出るのだが、何ページか印刷するとすぐにシアンだけが出なくなってしまう。
何回か強力クリーニングをしても回復せず、ヘッドを丸ごと超音波洗浄機に数回かけてもなお回復せず同じ現象、すなわち洗浄直後は印刷できるが、数ページ印刷するとシアンが出なくなってしまう。シアンだけに思案することしばし(^-^;

クリーニング直後は印刷できるということは、インクを噴射する側のノズルとアクチュエータは正常だと考えられる。そうすると、インクを供給する側の経路が詰まって、インクが供給できなくなっているのではないか。

あれこれ試行錯誤しているうちに、わりと有効そうな洗浄方法にたどり着いた。
しょうゆ皿にキッチンペーパーを4回ほど折り重ねて厚いクッション状にしたものを敷いて、洗浄液(アルコールと水を半々)でひたひたにし、その上にプリンタヘッドの射出面を当てて、上から軽く、ぎゅっぎゅっと押し当ててやる。そうするとインクの供給口の細かいメッシュ面に洗浄液が逆流してくるのがわかる(動画1)。ご覧のとおりうがいをするような感じになる。


動画1.プリンタヘッドのうがい


洗浄液は最初エチルアルコールと水を半々位でやったが、ネット情報によると、エチルアルコールは樹脂部分を変質させる恐れがあるのであまり好ましくないとのこと。どちらかというとIPAのほうがいいらしい。
そして洗浄液を50~60度程度の湯に替えて、またしばらくうがい。

つぎに、ダメ押しに、大きめのプラスチックのスポイトにお湯を入れて、インクの吸い込み口めがけて勢いをつけて繰り返し注入(動画2)。


動画2.スポイトで洗浄

これでプリンタヘッドを戻して使ってみたところ、どうやら使えるようになった。
専用の洗浄液カートリッジとか、洗浄用ノズルなども売られているが、とりあえず手持ちのものでなんとかなったので、同じように困っている人は試してみてくださいね。


| |

« カメラ散歩 | トップページ | DT71 ピンセット型デジマルの救済(1) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« カメラ散歩 | トップページ | DT71 ピンセット型デジマルの救済(1) »