ブログ表紙写真のナゾ
写真1.これまで使っていた当ブログの表紙写真
写真1は、ついこのあいだまで使っていた当ブログの表紙写真だ。
ベランダから見える風景なのだが、色調がサイケな感じになっている。なぜこんな写真が撮れたのか?
2020年頃から、ESP32-CAMというESP32マイコンとOV2640カメラを一体化したモジュールを使って、WIFI接続できるカメラを試作してあれこれ実験していた。
どこにでも設置できる電池駆動のライブカメラが作れないかと思い試作したところ、18650リチウムイオン電池を1本使って、15分に一度写真を撮ってWIFI経由でFTPサーバーに写真を送るという仕様で、電池もちが1週間程度確保できた。
マンション3階のベランダなので、人が通ることも猫が通ることもなく、ごくごくまれにハトやすずめが写る程度で、ふだんは何の変哲もないベランダが写るだけだ。でも長期運用していると、季節ごとの日の出日没の日射しの様子や天気、それにその時々にバラが咲いたり朝顔が咲いたりしているのが写るので、それなりに趣がある。
2022年頃に、ESP32-CAMに搭載しているOV2640を、広角レンズがついたものに交換した。このときレンズが長くなってケースに付けたレンズカバーに当たるようになってしまったので、ケースを設計し直して3Dプリントし、透明のレンズカバーも交換した。広角になったので画角が広がってベランダが広々と写るようになった。
ところが、翌日から色調が異常な感じになってしまった。早朝の夜明けから日が出てくるあたりまでは正常に写っているのだが、日の出後は色調が異常になる。夕方の日没後は正常に戻る。そしてこの現象は曇っている日は出にくい。
もしかしたら広角のOV2640は仕様が変わって初期設定を変更する必要があるのかと思い、いろいろ調べてみたが原因らしきものが見つからず、ずいぶん時間を費やしてしまった。写真1はそのときにテストで撮影したベランダからの風景だ。
しばらくあれこれ検討してみたがどうしても直せず途方に暮れていたときに、ふと、ケースを変更したときにケースに付けるレンズカバーを新しくしたことを思い出した。まさかとは思ったが、レンズカバーを外して撮影したところ正常に写るようになった(^-^;
もともと付けていたレンズカバーはCDケースの透明なふたの部分を切り抜いて作ったものだったが、広角レンズに変更したときに付けたのはアクリル板を切り抜いて作ったものだ。
「透明ならなんでもいいやー(^-^)」
と安易にアクリル板を使ったが、これが問題の始まりで、非常にアサハカだった(^-^;
念のため秋月でLTR390というadafruit製のUVセンサーを買ってきて、UVLEDを使って透過光を測定したところ、このアクリル板はUVを大幅にカットする性質があることがわかった。
つまり、昼間、太陽光にUVが多く含まれた入射光に対しUVのみをカットしてOV2640で写すと、自動色調がバグるらしい。
写真1はUVがカットされたためにOV2640の色調動作がおかしくなった状態で撮影されたものだったということだ。
ただ、この写真はサイケな感じがしておもしろかったので、ブログの表紙に採用したのだった。
さて、きのうから当ブログの表紙写真を変更した。
この写真は去年の8月31日に出張で行った高松からの帰りの飛行機から見た富士山だ。
この日は運良く、飛行コースや天気に恵まれてとても美しい富士山を見ることができた。かなり長い時間、夕暮れ時の富士山を見ることができた。これは何十枚か撮った写真のうちの一枚だ。日本に生まれてよかったなあ(^-^)
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