SSDAC用のDDコンバータとMCLK(CM6631A使用品のFW対応)
SSDAC用のDDコンバータ(USB to I2S)について、新たなお知らせです。
すでにSSDAC対応DDコンバーター(USB to I2S)について【20220610追記】にて最新の情報をお知らせしましたが、今回は追加情報です。
SSDACはDDコンバータとしてAmanero Combo384または互換品を使用する前提で開発しています。
これは事実上の業界標準なので、互換品についても各信号のフォーマットは同等であるという前提で考えていましたが、使用可能として紹介したCM6631A使用のDDコンバータの製品に、MCLKに互換性のないものがあるとの情報が寄せられました。つきましてはCM6631AによるDDコンバータをお使いの方に、ファームウェアアップデートによる対処方法を紹介します。
はじめに、Amanero Combo384のI2S信号フォーマットを表1に示します。
表1.SSDAC対応DDコンバータのクロック一覧
SSDACは表1に示すクロック条件で設計されています。
ところが、CM6631Aを使用したDDコンバータ製品の中に、44.1kHzと48kHzのMCLKがそれぞれ11.2896MHz、12.288MHzのものがあるらしいのです。つまりAmaneroのMCLKの1/2です。
この場合、SSDACは動作しますが、スーパーサンプリング倍率が半分になってしまいます。
この対策として、表1のMCLKが出力されるファームウェアに書き換えることで、CM6631Aを使ったDDコンバータが正しく使えるようになります。次のとおりファームウェアのアップデートを行ってください。
①書き込みツールのダウンロード
このサイトにCM6631A用の各種ツールがアップされていますので、この中から"Mhdt Labs DACs Firmware Tools"をダウンロードします。
②ファームウェアのダウンロード
SSDAC用にビルドしたファームウェアを用意しましたのでダウンロードしてください。
ダウンロード - 20220819forssdac9624.hex
③書き込み
CM6631AのDDコンバータボードをUSBでパソコンに接続し、①でダウンロードしたファイル群の中の"FWUpdate.exe"を起動し、ドロップダウンリストから該当するVIDのものを選びます(私が持ってるボードは0D8Cでした)。
まず、Erase FWを押して、現在書き込まれているファームウェアを消去します。
次にUpdate FWを押し、上でダウンロードしたhexファイルを選択してOKを押して書き込みます。
以上でファームウェアの更新は完了で、MCLKは最適化され、SSDACは正常動作します。
これに関連して、PCのサウンドの設定によってSSDACが正しく動作しない場合の対処方法を近くアップする予定です。
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