ESP32-SOLO-1によるWIFI温湿度気圧計の製作(基板頒布あり)
写真1.ESP32-SOLO-1とBME280によるWIFI温湿度気圧計
今回はシングルコアWIFIマイコンESP32-SOLO-1と温湿度気圧センサBME280モジュールを使ったWIFI温湿度気圧計を製作したので紹介します。夏休みの自由研究用にいかがでしょうか(^-^)
シングルコアのESP32-SOLO-1は発売されて久しいが、あまり人気がないようで話題に上らない。当ブログでの検証では、従来のデュアルコアのESP32に比べ、3割以上の低消費電力化が確認された。
WIFI温湿度気圧計を作った!といっても、「ふ~ん…で?」と薄い反応をされるのだが、温湿度気圧の3種類が同時に計れると思いのほかおもしろい。台風や低気圧が来れば気圧は下がるし、雨が降れば湿度が高くなる。気圧が下がると頭痛になることがあるが、その経過観察もできる。実験机に置いておいてログを取っておけば実験環境があとからでも確認できる。寒い冬の朝に、ベランダに置いた温湿度気圧計のデータを暖かい部屋の中からWIFI→インターネット経由でブラウザで見ることができるので、服装を考えるのにも役立つ。冷蔵庫や冷凍庫に放り込んでおけば、内部がどんな温度になっているのか、扉を閉めたまま確認できる。離れて暮らすお年寄りの部屋で使ってもらえば、インターネットで室内環境がわかるので、異常がないかどうかの目安になる。ほかにもおもしろい使い方があるかもしれない。
今回製作した温湿度気圧計の主な仕様は次のとおり。
・マイコン ESP32-SOLO-1
・センサ BME280
・測定間隔 15分、30分、60分から選択
・測定データ送信 FTPサーバーにアップロード(インターネットブラウザで閲覧可能)、UDP送信可能。
・データ送信先 任意の送信先FTPサーバーアドレスを設定可能。UDP送信はIPアドレス192.168.0.255、ポート10001固定。
Ambient対応。
・液晶表示 AE-AQM0802液晶モジュールを搭載することで表示が可能。液晶のコントラスト調整付き。
(※ 液晶はWIFI接続動作していないと表示されません。)
・消費電流 平均0.8mA(測定15分間隔、LCDなし)、平均1mA(同LCD付き)
・使用電池 1セルリチウムイオン電池、または単3型電池2本(オプションTPS63802レギュレータ使用時)
・充電機能 USB-Cポートによるリチウムイオン電池充電回路付き
実際の動作時は、インターネットブラウザで図1に示すように表示される。UDP送信も併せて行った場合は、UDP受信ソフトにより図2のように表示される。
筆者のベランダに設置した本機のデータは次のURLでご覧いただけます。
http://higon.sakura.ne.jp/higo_veranda.html
図1.インターネットブラウザで測定値を表示
図2.UDP表示ソフトでの表示
各資料は次からダウンロードしてください。
●取扱説明書
●製作マニュアル
●回路図、部品表、コネクタ表、寸法図
●ファームウェアのダウンロードはこちら
今回はプリント基板を作りましたので、自作してみたい方に次のとおり頒布します。
この基板は温湿度気圧計だけではなく、ESP32用のブレークアウトボードとしても利用可能です。シリアルインタフェイスは未実装で、レギュレータは外付け対応可能なので、消費電流の検証などにも便利です。
①生基板のみ 1枚 1200円(税・送料込み)
・生基板のみです。
②チップ部品実装基板+リード部品 1セット 3680円(税・送料込み)
・書き込み済みマイコンを含むすべてのチップ部品を実装した基板と、未実装のリード部品のセットです。
・センサーモジュールBME280、液晶モジュールAE-AQM0802、リチウムイオン電池は別途必要です。
③完成品 1セット 8100円(税・送料込み)
・センサーモジュールBME280、液晶モジュールAE-AQM0802を含む、動作確認済みの完成品セットです。
・リチウムイオン電池は別途必要です。
ご希望の方は表題に「WIFI温湿度気圧計基板頒布」、
本文にご希望のセット番号と数量、お名前、送付先郵便番号、ご住所、電話番号をお書きのうえ、
dj_higo_officialアットhigon.sakura.ne.jp
(アットを@に替えてお送りください)
までメールをお送りください。
代金の振込先のご案内メールをお送りします。入金が確認でき次第発送します。
基板なしでもバラックで製作できますので、興味のある方はぜひ作ってみてくださいね(^-^)
| 固定リンク | 0
コメント