浄水器の蛇口アダプタ
キッチンの水道の蛇口に浄水器をつけている。
クリンスイCB013-WTという製品で、1700円程度、カートリッジのみなら2個で2400円ほどで買える、比較的廉価なタイプだ。
最初はおまじないのつもりで買ってつけてみたが、この程度でも水道直接と浄水器で濾過した水では味が違う。
いきなり一杯出されてどちらか当てろと言われれば無理かもしれないが、ふたつ並べて出されて、どちらが浄水器を通したものかといわれたら、おそらく当てられるであろう程度の効果がある。
キッチンの蛇口はもともと金属のねじ込み式の泡沫金具が付いていたが、浄水器を使うには 泡沫金具の代わりにプラスチックのアダプタをねじ込んで、浄水器に接続する。
写真1.浄水器と蛇口を接続するアダプタ
ところで、ベランダの鉢植えが最近は増えてきてしまったので、水遣りに自動散水機を使っているが、散水機を使うにはその都度浄水器を外して、散水機に付け替えなければならない。夏場の水遣りは毎日なので、少なくとも一日に一度は浄水器と散水機の付け替えをすることになる。
すると、浄水器のアダプタのプラスチックのネジが、蛇口の金属のネジに負けて、だんだんに摩耗したり、あるいはねじ込むときに曲がって入れてしまったりして、ネジがバカになってしまう。どれくらいでダメになるかというと、1シーズン持つかどうかといった具合だ。
それで、このアダプタのネジがバカになってしまったらもう使えないのだが、このアダプタ部分だけを買うことはできないので、浄水器を買い直すしかないということになる。それで毎回モヤモヤするわけだ。
今回もまさに今日、ネジをバカにしてしまって悔しいので、この部分だけ3Dプリンタで作れないかどうか検討した。
これまで3Dプリンタでネジを造形したことはないし、最小1mm幅程度の造形しかできないような精度の3Dプリンタで、はたして実用できるネジが造形できるだろうか。やってみるまではかなり悲観的で、でもやってみてダメならあきらめもつくだろう、程度の意気込みだった。
写真2.ねじをバカにしてしまったアダプタ(左)と3Dプリンタで造形したアダプタ(右)
図1.浄水器アダプタの設計の様子
写真2にもとのアダプタと今回3Dプリンタで造形したアダプタを示す。
図1にはDesignSpark Mechanicalでの設計の様子を示す。
1回目は径が小さく蛇口にねじ込めなかったが、2回目の設計でうまくいった。
黒いゴムのパッキンを新しく造形したアダプタに付け替えて、蛇口に装着すると、なんと問題なく使えた\(^o^)/
これで人生のモヤモヤがひとつ減った。
今回製作したアダプタはクリンスイCB013-WTに付属のW-22というタイプのものだ。
おそらくそんな人はいないとは思うが、ぼくと同じ悩みを抱えている人に3Dプリンタのデータをさしあげます。
ダウンロードしてお使いください。
ダウンロード - jousui_adapter001.stl
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