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2020年5月 6日 (水)

チップパーツ・キャビネット製作

最近は電子回路を組む場合にチップ部品を使うことが多い。手付けができる範囲なので1608サイズが一番多く、よく使うものをピルケースに入れて、実験机の引き出しの上に置いてある。

Cimg5972

写真1.お気に入りのダイソーのピルケース

 

Cimg5971

写真2.惜しむらくは、閉じていてもフタに隙間が空いていて部品がこぼれてしまう。
そのためスペーサーを製作してフタに貼ってある。

 

 Cimg5967

写真3.ピルケース山積み状態。下の方の部品を取り出すのが面倒なことに……

 

最近は種類が増えてきたので、ピルケースが山積みになってしまうと下の方のケースが取り出しにくい。

そこで今回はこのピルケース専用のキャビネットを作ってみた。

 

Chipcabi

図1.3D CADによるピルケース用キャビネット

 

設計したはいいが、はたしてうちにある3Dプリンタで作れるだろうか。
というのは、使っている3Dプリンタはヒートベッドのサイズが約16㎝x18㎝で、設計したこのキャビはおよそ85mmx140mmx90mmなので、140mmの部分がかなりヒートベッドいっぱいになる。
3Dプリンタを買って間もない頃、ヒートベッドいっぱいサイズの工作をしようとしてうまくいかなかったことがあったのだ。なぜかというと、ヒートベッドは中央から外側に離れるにつれて温度が下がり、端の方は材料の着きが悪くなって浮いてめくれ上がってしまうことがあるからだ。

念のため赤外線温度計で測ってみると、図2のようになっていた。

Heatbed_temp

図2.ヒートベッド温度分布(60℃設定)

 

材料はPLAを使うので、標準的には60℃設定だが、今回は大物なので63℃でやってみることにした。

 

Cimg5970

写真4.プリント完了\(^o^)/
今回はヒートベッドの温度を上げたことが奏功したのか、うまく印刷できた\(^o^)/

 

Imgp3514
写真5.
2つのキャビネットを組み合わせているところ

ピルケースの収納もこのとおり。

Cimg5975

写真6.チップ部品用ピルケースキャビ完成\(^o^)/
今回は設計したキャビを4つプリントした。1つプリントするのに9時間40分かかるので、実に40時間近くかかった。

 

ちなみに当方で使用している3Dプリンタは、PRN3Dというキットだ。

参考のため、ピルケース用のスペーサーと、今回製作したキャビのstlデータを貼っておくので、ご自由にどうぞ。

ダウンロード - partsboxplate00.stl

ダウンロード - 20200504chip_cabi0022886029.stl

 

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コメント

写真4と写真5の間が見たいです。

投稿: タロウ | 2020年5月15日 (金) 20時56分

タロウさん
こんにちは。2つのキャビネットを組み合わせている写真を写真5として追加しました。
ぜひ作ってみてくださいね(^-^)

投稿: DJ HIGO | 2020年5月17日 (日) 18時07分

写真追加、ありがとうございます!
上下に重ねたときに横にずれないようになっているのですね。
よくわかりました。
タロウ

投稿: タロウ | 2020年5月17日 (日) 21時53分

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