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2020年2月13日 (木)

中華製温調はんだごて

つい先日、中華製の温調コテの記事を書いたが、これがかなりお粗末な設計であることがわかった。

調整範囲の最低温度である180℃に設定しても、こて先温度が370℃~380℃もある!これでは使えない。

うまく改造して使えないかと思い、とりあえず回路を写し取ってみた。

 

  Pcb0

写真1.基板の様子

 

20200212

図1.回路図 トライアックのゲートにはマイコンからC3とプリントパターンで形成されたインダクタを介して駆動パルスが印加されている。こうすることでゲートに正負両極性のトリガパルスを印加できる

 

回路を見ると、トライアックBT136Sのゲートにマイコンから制御パルスを与えて駆動している。マイコンの電源は、AC100VからR1,C1を経てツェナーD1で電圧を制限してからD2を経てレギュレータXC6206で3.3Vを作って使用している。

R2からR3を介してマイコンに引き込んでいるので、ここで温度のモニタをしているのかと思ったが、どうやら単にタイミングを見ているだけで、温度のフィードバック制御をしているわけではなさそうだ。フィードバック制御であれば、フィードバック回路に細工をすればなんとかなるのだが、この回路ではマイコンで温度ごとに決められたプロファイルの制御パルスを一方的に与えているだけのようなので、細工のしようがない。お手上げだ。
それでもなんとか使えるようにする方法はないか考えた結果、上図の「R挿入」の部分に4.7Ωを直列に入れてみた。

その後「フィードバック制御ではないか」とコメントをいただいて再調査したところ、実にフィードバック制御でした。詳細は後日新たに記事を上げますが、R2の1Ωに並列に2.2Ωをつけたところ、調整範囲がおよそ230℃~500℃となり、十分実用できる仕様になりました。

 

図2.苦肉の策のR挿入(間違いのため写真削除)→R2の1Ωに2.2Ωを並列に追加することで、230℃~500℃の調整が可能に。

 

温度を測ってみると、温度設定を最低の180℃に設定したときにこて先の実測が340℃だ。これならなんとか使えるレベルだ。しばらくこれで様子を見たいと思う。

4/13にあたらしい記事を書いたので、そちらを参照してください。

やれやれ。

 

【追記】

ふだん使っているANTEXの25Wこては温調器で使いやすい温度に調整して使っているが、こて先温度は実測でおよそ320℃だった。有鉛はんだで320℃というと若干低めだが、ANTEXの25Wはこて先の熱容量が高く温度が下がりにくいため、これくらいで十分使える。温度が低い方が基板を傷めにくいので、リワークなどの作業にも使いやすい。

 

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コメント

自分も同じものを購入しましたが、やはりこて先温度が90度ほど高くて不便なので何とかならないかと思い調べていたところ貴殿の記事を見つけました。
多分ですけど、R3からの入力でR2の両端の電圧を見ているのかと思われます。
その電圧の変化から流れている電流の変化を計算してトライアックのゲートを制御しているのではないかと…。
ヒーターの温度が高くなると抵抗が大きくなり流れる電流が減ることを利用して温度を疑似的に見ているのだと思います。
キャリブレーション機能を使ってー90度に設定すれば使えないことも無いのですが、温度を変更する度に毎回ー90度に設定するのも面倒で、さすが中華製だなという感じです。

投稿: | 2020年4月12日 (日) 17時20分

こんばんは。コメントありがとうございました。
再調査の結果、ご指摘のとおりフィードバック制御をしていました。うかつでした。
どうしてフィードバックではないと考えたかというと、もし1Ω端からFBしているとすれば、積分用のコンデンサをつけるのではないか、と考えてしまったからです。でもよく考えてみれば、積分してしまったらトライアックのゲートのタイミングが取れなくなってしまいますし、たかだか50hzであれば、素のままサンプリングしてピークを取り込むことも簡単ですね。「交流のままA/D変換はしないのではないか」と考えてそこで思考停止していました(^-^;
詳細は記事に上げますが、結論を言えばR2(1Ω)に並列に2.2Ωをつけると、180℃~500℃の調整範囲で実測およそ230℃~500℃に調整ができましたので、十分機能しています。

投稿: DJ HIGO | 2020年4月12日 (日) 23時21分

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