トランシーバーUV-5Rにマイクアンプ追加
144と430のFMで使える中国製トランシーバーUV-5R。
毎度おなじみaliで2700円ほどで購入したので、使えるようなら保証認定を通しておこうかと考えている。
このところにわかに無線づいてきているのは、首都直下型地震や北朝鮮のミサイル発射など、ひょっとしたらということもあるし、オリンピックイヤーでもあるので、なにかの役に立つこともあるかもしれないと思うからだ。何かあったときに電気とネットが落ちてしまったらもうどうしようもないのだ。トランシーバーが1個あれば情報収集ができる。
もちろん免許は持っていて、コールサインはJN1FLYだ。中学生の時に電話級をとってそのままになっているが、一応VX-8というトライバンドトランシーバーで登録している。
さて、格安トランシーバーUV-5Rだが、非常によくできていて、最大出力は8Wもある。これで保証認定を取ったという話はネット上にいくつも出ているので、そう難しくはなさそうだ。
ただ、テストをしてみて感じることは、どうも変調が浅い。この話もネットで散見される。
(一応念のため書いておくが、テストはローパワーに設定した上でアンテナを外して送信し、VX-8で受信した)
そこで、トランジスタ1石のVOX回路をマイクアンプに流用する改造を行った。
図1.VOX回路をマイクアンプに流用する回路図
オリジナルの状態では、マイクから入力した音声信号は、L,C,Rなどを経てそのままRDA1846(SDRのIC)のマイク入力に接続されている。
Q17のトランジスタ回路はVOX(音声に反応して送信状態にする仕掛け)用のアンプとして使われている。VOXはほとんど使うことはないと思うので、Q17をマイクアンプに流用する。
Q17のエミッタはもともとはGNDに落ちていたが、ここに470Ωを挿入してゲインを20dB(10倍)とする。工作のしやすさを考慮して、もともとついていたトランジスタよりもひとまわり大きいC1815(これはおそらく2SC1815のセカンドソース品)を使う。コレクタ抵抗が4.7kで自己バイアス用のベース抵抗1.5Mは、hfeの実測値が350程度だったので計算してみるとちょうど良い。
VOX回路のダイオードアレイD21(1SS372)を外すと、C139の出力側はオープンになるので、これを、L44右側のマイク入力を外して替わりにジャンパ線で接続する。
図2.改造前。L6の捺印がQ17、N9の捺印がD21。左上の角にあるのがL44。
図3.改造後。Q17をC1815に付け替え、もともとあったエミッタのグランドパターンをまたいで、エミッタから470Ω(471)でGND(パタン削って露出)に接続。D21は外して、L44の入力側がオープンになるように移動(左斜め下向きに回転移動)し、L44入力側にジャンパ線でアンプ出力(C139出力側)をつなぐ。
以上の改造ではたして変調は深くなったかというと、どうもさほど変化がないように感じる。マイクに口を近づけてしゃべると受信音がひずんでいるように聞こえるが、変調はあまり深くならない。ということは音声信号の振幅不足で変調が浅いのではなく、SDRデバイスのRDA1846の内部設定によって変調度が決まっているのかもしれない。
まあ、多少変調が浅くても使うことはできるので、この状態で保証認定を検討してみようと思う(^-^)
きょうは客先に届け物をしにいったら、近所の梅は満開で、ぼけの花もきれいに咲いていました(^-^)
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