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2019年12月

2019年12月27日 (金)

シュレッダー修理②

7月にシュレッダーが動かなくなってメンテナンスした記事を書いたが、その後も、どうも稼働音も弱々しく、動作が安定しない状態が続いていた。それでも個人使用では処理する書類量も、たかがしれているのでだましだまし使っていたのだが、年末の片付けでまとめて書類を処理していたらとうとう完全に動かなくなってしまった。少しくらい叩いてももう動かない。

シュレッダーに使われているモーターはユニバーサルモーターというタイプで、直流でも交流でも使うことができて、交流でも回転方向を変えることができる。給電にはブラシと整流子を使っているので、この部分が摩耗して接触が悪くなることで徐々にトルクが落ちるなど性能が劣化し、いずれ寿命になる。

ただ、ブラシと整流子の接触箇所を少しずらしたり、ブラシの整流子への押圧を調整することで復活できる場合もある。

ダメ元で開けてブラシの部分を分解してみた。

Imgp3360

図1.整流子とブラシ。右側のカーボン角柱のブラシを抜いたところ。カーボン角柱ブラシはバネで整流子に押しつけられている。

 

図1のようにブラシは対向して2箇所ついている。ブラシはカーボンの角柱形状で、バネによって整流子に押しつけられている。

 

Imgp3359

図2.ブラシを押しているバネ。バネの内側に電流を供給する導線が入っている。

 

このバネを少し伸ばして、整流子へのブラシの押圧を上げてやれば直るのではないか。

2箇所のブラシの押圧バネを指で少し伸ばして、元に戻して動作を見たところ、思惑通り力強い回転がよみがえった。

 

めでたしめでたし(^-^)

 

ことしは修理の多い一年でした。

シュレッダーは事務所のものを含めると4回メンテナンスや修理をしました。

デスクトップパソコンも修理したし、ここ最近は、自動散水機やCDプレーヤーも修理しました。

そういえば、きのうはオーラトーンの片側が焼き切れてしまう夢を見たが、なにかの暗示だろうか……?

 

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2019年12月19日 (木)

CDプレーヤーCD-P4500の修理

入社して間もない頃に社員販売で2万円ほどで購入したCDプレーヤCD-P4500(1991年発売)をかれこれ27年ほど使っている。最近は、音楽CDはすべてリッピングしてパソコンから再生するのでCDプレーヤの出番は少ないのだが、目覚ましにタイマー再生をしたり、朝、ヨガ用の音楽をかけるのに使っている。

Cdp4500
図1.27年使っているCD-P4500

この頃の設計はCD-Rを再生することは考えていなかったから、いつだったかCD-Rの再生が安定するように、光ピックアップのLDパワーを少し大きめに調整し直した経緯がある。もちろん個人では光パワーメータもサーボアナライザももっていないので、光パワーは確実にCD-Rにサーボがかかるパワーまで上げ、そうなるとサーボゲインが少し過剰な感じになるのでサーボゲインはアクチュエータの動作音(サーボがかかると「シュー」という音がする)を聞きながら適当なところに調整した。ずいぶんいいかげんだがそれでこれまで使ってきた。

ところがここ1年ほど、ディスクを入れると、ディスクが認識されずにディスクトレイ排出、という動作になってしまい、再生ができなくなってしまった。時々なにかの拍子に再生ができることもあった。これは普通の音楽CDでもCD-Rでも起こった。

現象としては、ディスクを入れると、しばらく「ウーン」と唸ったあと、ディスクを認識せずにディスクを排出する。

そろそろピックアップのレーザーがへたってきたのかと思い、開けてレーザーを強めに調整してみたが、認識しない。よくよく観察してみると、「ウーン」と唸っているのはディスクトレイを引き込むためのモーターだ。ということはそもそもローディングが完了しないため、サーボ動作に移れていないようだ。試しに「ウーン」となっているところで、メカユニットをディスク方向に指で少し押してやると、ローディングが完結して再生できた。

この機種は、メカユニット(ピックアップとピックアップのラジアル送りメカ、およびスピンドルモーターをセットにしたメカ)を薄い板バネで片持ち状態に設置しておいて、ディスクトレイを引き込むと、モーターでメカユニットをディスク方向に持ち上げて、スピンドルにディスクを装着するようになってる。ところが、このメカユニットを持ち上げるためのモーターがへたってきたらしく、最後のディスク装着が完了できない。この最後のディスク装着のタイミングで指でちょっと押してやるとうまく動作するので、ほんの数グラムの力でいいので、メカユニットをディスク方向に押してやればよさそうだ。なにかうまい方法はないかあれこれ考えたが、ばねを追加するような方法は非常に難しい。

そこで、メカユニットを片持ちしている板バネを、少しだけディスク方向に折り曲げてみた。

Assey

図2.メカユニットを片持ちしている板バネ

 

Photo_20191219153201

図3.板バネをディスク方向(赤矢印方向)に少し曲げる(写真は曲げた後。本来はまっすぐ。)

 

するとしめたもので、ディスクが装着され、再生できるようになった。めでたしめでたし(^-^)

それにしても2万円ちょっとで買ったCDプレーヤーを27年使って、動かなくなったらまた治して使うというのはいかがなものか。これではメーカーも商売にならない。ソ○ータイマーとか、あるいはインク商売でもやらないととてもじゃないがやっていけないだろう。ものを作るエンジニアとして考えさせられる……

 

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2019年12月 4日 (水)

Amazon不良品の返金

いつも細いリーバイスしかはいていないので、気分を変えてだぶだぶしたのを発注してみた

中国からの発送らしく、届くのに三週間ばかりかかって昨日届いたので夜遊びにはいて行こうと嬉々として開けてみると、なんと前のボタン穴の空いていない不良品だった。

しかたがないので返品手続きを取ろうと、次の不良品の返品のメッセージを送った。

返品理由:        商品に不具合または損傷がある
購入者様のコメント:   ウエストのボタン穴がない

すると、50分ほどで次のような返信が来た。

「重要」
お客様
お世話になっております。
穴のない商品は、二次販売ではないことを証明します。
新品ですので、自分ではさみで切ります。
何かご疑問があれば、いつでもお問い合わせください。 よろしくご了承下さいますようお願い申し上げます

つまり、ボタン穴がないのは仕様なので、自分で開けてくれということだ。
そんなばかな(^-^;

 

ここであきらめる人も多いんだろうな……

しかしぼくはあきらめないのだった。

裁判と同じで主張すべきことは主張しないとむしり取られて泣き寝入りだ。とくに相手が日本人でない場合は強く主張しないと勝てない。

ふたたび次のようなメッセージを送った。

ボタンホールがないのは欠陥です。納得しません。
返品に応じない場合はAmazonマーケットプレイス保証やカスタマーザービスに通報します。
返品対応を求めます。

すると、こんどは30分後に次のようなメッセージが届いた。

「重要」
お客様ご不愉快を与えまして誠に申し訳ございませんでした。
返品しないまま、全額返金いたしました。ご確認をお願いします。


そして、Amazonの購入履歴で返金されたことが確認できた。
あきらめないでよかった(^-^)

と、ここまで書いて、中国から購入した服のボタン穴について、同様のケースがないか、念のためにネットで調べてみた。
するとなんと、ボタン穴をユーザーに開けさせるのは、中国の習慣だという記事があった。

え。(^-^;
ちょっと申し訳ないことをしてしまったかも。
というわけで、レビューに星を5つつけて、
「ボタン穴を開けないのは中国の習慣だそうです。」
と書いて、相手のお店には謝っておこうと思います。


【後日談】

返金確認しました。
調べたところ、中国ではボタンホールを開けないで売る習慣があるのですね。知りませんでした。
不良品のクレームと返金、たいへん申し訳なく思います。ごめんなさい。
返金された代金は再度お支払いしたいと思いますので、振込先の銀行口座か、
クレジットカードの支払い方法をお知らせください。
日本の多くの客は、中国のボタンホールの習慣を知らず、ほとんどの人が不良品だと思うと思いますので、
商品の説明に書いておくといいと思います。


「重要」
お客様
お返事ありがとうございました。
弊社検討で今度の状況について、ご不便をかけて大変申し訳ございませんでした。
弊社はお詫びとして、この商品としてプレゼント差し上げます。
よろしくお願いいたします。

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