保護回路の改良
前回までに発表したアンプの保護回路を改良しました。
これまで回路を簡略化して部品点数を減らすために左右チャンネル共通としていましたが、左右同時に逆方向のオフセットが出た場合に検出されないというご指摘があり、修正案までいただきました。たしかに同時逆方向はキャンセルされてしまいます。見落としていました。
これまで左右の入力を抵抗で合成してOR動作をさせていたのですが、今回は左右独立の検出とし、そのあとのスピーカーショート回路と電源シャットダウン回路に対して検出部をダイオードで区切って共有させています。非常に効率の良い回路となりました。変更箇所はLR入力の分離、47uF BP、D1~D3の追加およびそれに伴う配線です。
表1にプロテクト動作電圧の実測値を示します。8Ωのダミーロードを接続した状態で出力電圧を実測しました。
思いのほか低くしかもプラスマイナスの差が小さいのは、マイナス検出側のエミッタ負荷が入力の24kΩではなくて47uFのケミコンだからです。等価的にほとんど0Ωです。
表2.超低域信号による動作
表2に超低域信号出力時のプロテクト動作条件を示します。表がデカすぎる(^-^;
5Hzで20Vpp出るような音は再生しないと思いますので、問題のないレベルだと思います。
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